歌匠 中村憲吉
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中村憲吉(なかむら けんきち)は、明治22年(1889年)、広島県三次郡上布野村(現在の三次市布野町)で生まれました。布野尋常小学校、三次中学、鹿児島第七高校、東京帝国大学で学んでいます。
アララギ派を興した歌人 伊藤左千夫を師と仰ぎ、斎藤茂吉、島木赤彦、土屋文明、平福百穂、古泉千樫らと親交も厚く、互いに学びつつ近代短歌の礎を確立しました。
志半ばの46歳で逝去しましたが、生涯に三千首を越える短歌を遺しており、写生歌を見事に完成させた力量は抜群です。
広島県内はもとより、全国的にも屈指の歌人として、今なお短歌愛好家から崇拝されています。
まさに、歌匠 中村憲吉 と呼ぶにふさわしい 人でしょう。
中村憲吉記念文芸館の生家は、台所部分を改装し展示室としましたが、その他の部屋は、憲吉が住み暮らした当時の姿を出来るだけ損なわないよう保存しています。昭和初期の風情をお楽しみ下さい
母屋 昭和2年築造
客殿 昭和5年築造